大切な人を亡くした時

まさか・・・ なぜ?
怒りを抑えられないあの時、ああしておけばよかった・・・自分を責める気持ちでいっぱいだ何をする気力もわかない
どうしたら死なずにすんだのだろう 誰にも自死(自殺)と言えない、知られたくない
死にたい気持ちになることもある生き残って楽しい思いをするなんて申し訳なくて・・・眠れない、疲れやすい
  どこかにほっとした気持ちがあり、戸惑ってしまう この先、どのようにして生きていけばいいのだろう




親を亡くした子どもたちの多くも、心に大きな痛み・傷みを負っています。
第一発見者であることがしばしですが、外見上はけなげに元気そうにふるまっていたり、また周囲の大人は自身のことだけで精一杯であったり、子どもたちの 受けている衝撃、痛みは見過ごされてしまいがちです。

  • お父さん(お母さん)が死んだのは、僕(私)のせいだ
  • 僕(私)は、棄てられたのだろうか・・・
  • もう一人の親も死んでしまうのではないか
  • 自分も同じような道をたどるのか
  • 自殺って言ってはいけないと言われた
  • 泣いたりしないで、しっかりしなさいと親戚に言われた

 

 大切な人を亡くすことは、人生でもっとも悲しく、辛い出来事のひとつでしょう。

 遺された人には、年齢や性別を問わず、大人にもこどもにもいろいろな感情が起こり、こころや体、思考や行動にも、また、人生観、価値観などにも影響があります。加えて、日々の生活や故人の遺した諸課題への対処、そして人間関係の変化などに苦しむことも多くあります。辛い感情は様々な理由により言葉にしにくく封印しがちで、孤立感は深まり、心身のバランスを崩すことがあるほどです。

 残念ながら死別の悲しみや痛みを消してくれる魔法や特効薬は、どこにもありません。

  逆説的ですが、充分に涙を流し、その時々の思いを語っていくことが、死別後の人生を歩む力が生まれるために大切であることを、私たちはそれぞれの体験を経て、また多くの大切な人を亡くした方との関わりで学んできました。それは、亡くなった人ともう一度出会い直しをすることであり、自分自身との出会い直しでもあるのだと思います。

 大切な人を亡くした人を支える活動が各地で少しずつ行われるようになりました。支え合いの輪が一層広まることを願っております。